腕時計に使用する革ベルトのおすすめブランドを知りたい方は、以下のような疑問がある方も多いのではないでしょうか。
- 丈夫で長持ちするベルトが欲しい
- 高級腕時計にも合うベルトが知りたい
- 革ベルトを交換して腕時計のイメージを変えたい
革ベルト専門ブランドの中には、メーカー純正品にも劣らないほど高品質で、丈夫なベルトを提供しているブランドが多く存在します。
また、素材やカラーバリエーションが多く、豊富な選択肢の中から選べますし、完全オーダーメイドで自分だけの1本を製造することも可能です。
この記事では、純正品よりも革ベルト専門ブランドをおすすめする理由や革ベルトの選び方、高級時計に合う良質な革ベルトを提供しているおすすめブランド7選を紹介します。
メーカー純正品より革ベルト専門ブランドをおすすめする理由
メーカー純正品より、革ベルト専門ブランドをおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 純正品より価格が安い
- プロの職人が作るので品質が高い
- カラーバリエーションが多い
純正品に劣ることのない専門ブランドの魅力を解説します。
純正品より価格が安い
まず、革ベルト専門ブランドは、メーカー純正品よりも価格が安いです。同じ革製品でも、ロゴがないことや製造元が違うだけで大きく価格が下がります。
高級時計であればあるほど、ベルトの金額が高額になるので負担が増えます。
革ベルトは消耗品のため、毎年のように買い替えることで、数年で腕時計本体が購入できるほどの金額が発生することもあるでしょう。
一方で、革ベルト専門ブランドは、純正品と比べてリーズナブルなので、素材や品質が同じであれば、革ベルト専門ブランドで購入した方が安く済みます。
プロの職人が作るので品質が高い
革製品に精通しているプロの職人が作るので、品質が高いです。
革に対する知識が豊富で、加工技術に優れているため、手入れ次第では純正品以上に長持ちする場合もあります。
純正品でないとすぐに劣化するイメージがあるかもしれませんが、実際に有名メーカーから依頼を受けて製造している革ブランドも存在するため、品質の心配はありません。
カラーバリエーションが多い
カラーバリエーションが多いため、豊富な選択肢から自分好みの革ベルトを選べます。
カラーだけでなく、素材や撥水性の有無まで選べるので、腕時計を自由にカスタマイズできます。
純正品であれば、元々付いていたベルトと似たようなベルトにしか交換できないことが多く、ベルトは新品でも雰囲気までは変えられません。
革ベルト専門ブランドであれば、豊富な選択肢の中から選べるので、明るいイメージにしたければ赤色や黄色、落ち着いたイメージにしたければ黒色や青色など、腕時計の雰囲気を大きく変えられます。
腕時計の革ベルトの選び方
腕時計の革ベルトの選び方は、以下のとおりです。
- 素材から選ぶ
- 厚みで選ぶ
- カラーで選ぶ
3つのポイントをおさえてから、革ベルトを選びましょう。
素材から選ぶ
腕時計の革ベルトに使用される素材には、カーフ(牛)、ワニ(カイマン、アリゲーター、クロコダイル)、トカゲ(リザード)、コードバン(馬)など、その他にも種類が豊富にあります。
代表的な素材の特徴は、以下のとおりです。
素材 | 特徴 |
---|---|
カーフ(牛) | 腕時計の革ベルトの中で最も一般的な素材。柔らかいため、型押しなどの加工がしやすい。 |
ワニ(カイマン、アリゲーター、クロコダイル) | 腕時計の革ベルトでは高級品に位置する。高級時計に採用されることが多く、艶があり上品な質感。 |
トカゲ(リザード) | 細かいウロコ模様が特徴の素材で、どの腕時計にも合わせやすい。艶があって高級感がある上に、ワニ革よりも価格が安い。 |
コードバン(馬) | 馬のお尻の部分の革。美しい光沢と、独特の硬さがあり、非常に丈夫な素材。ランドセルなどにも使用されるほど。 |
カーフは、価格がお手頃なので、あまり費用をかけたくないけど、一般的な耐久性を備えているベルトが欲しいと考えている方におすすめできます。
ワニは、腕時計に高級感を出したい際に最適です。
トカゲは、ワニ革と同様の艶があり、価格はワニ革ほど高くないので、高級感のあるお手頃な革ベルトが欲しい方におすすめです。
コードバンは、水や汗などに強いため、耐久性に優れた革ベルトが欲しい方におすすめできます。
厚みで選ぶ
腕時計に対して、厚みが最適な革ベルトを選びましょう。
腕時計本体よりも厚みのあるベルトだと、取り付けできない場合があり、付けれたとしてもバランスが悪いイメージになる可能性があります。
一方で、腕時計に対して薄いベルトをつけると、支えられなくなり、ベルトが外れることもあります。
厚くても薄くてもアンバランスな印象を与えてしまうので、腕時計のサイズに合った革ベルトを選びましょう。
カラーで選ぶ
腕時計の文字板や針、ケースの色などに合わせて革ベルトを選ぶことがおすすめです。
革ベルトのカラーだけに集中しがちですが、腕時計の配色に合わせて選ぶことで、バランスの取れたイメージを与えられます。
また、ベルトの尾錠(ベルトを留める部品)と腕時計のケースを合わせると、統一感が出ておしゃれな印象に仕上がります。
高級腕時計の革ベルトにおすすめのブランド7選
高級腕時計の革ベルトにおすすめなブランド7選を紹介します。
ブランド名 | モレラート | カミーユフォルネ | バンビ | J.Cペラン | ジャン・ルソー | カシス | ワクイズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
使用素材 | カーフ、ワニ(カイマン、アリゲーター)、リザード、パイソン(蛇) | カーフ、ワニ(カイマン、アリゲーター)、リザード | カーフ、ワニ(カイマン、クロコダイル)、リザード、コードバン、カンガルー、ラム | カーフ、ワニ(カイマン、クロコダイル)、リザード、シャーク、ピッグなど | カーフ、ワニ(アリゲーター)、リザード、シャーク、オーストリッチ(ダチョウ)、パイソン(蛇) | カーフ、ワニ(アリゲーター)、リザード、シャーク | カーフ、ワニ(カイマン、クロコダイル、アリゲーター)、リザード |
価格帯 | 3,000円程度〜4万円程度 | 1万円程度〜5万円程度 | 3,000円程度〜3万円程度 | 2万円〜 | 2万円〜6万円 | 1万円〜3万円 | 1万円〜2万円 |
おすすめな人 | 豊富なカラーバリエーションから選びたい方 | 丈夫で長持ちするベルトをお探しの方 | 水や汚れに強いベルトをお探しの方 | 自分だけのオリジナルベルトが欲しい方 | プロと相談しながらオリジナルベルトを入手したい方 | 良質なベルトを手軽に購入したい方 | 水や汗を気にせず革ベルトを付けたい方 |
高級腕時計に相応しい、物持ちが良く、上質なブランドを紹介しますので、革ベルト選びの参考にしてください。
モレラート
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価格帯 | 3,000円程度〜4万円程度 |
---|---|
創業国 | イタリア |
創業年 | 1930年 |
使用素材 | カーフ、ワニ(カイマン、アリゲーター)、リザード、パイソン(蛇) |
おすすめな人 | 豊富なカラーバリエーションから選びたい方 |
モレラートは、1930年にイタリアで創業された革ベルト専門のブランドです。イタリアでは、全時計宝飾店で約80%のシェアを占めるほど有名なメーカーです。
イタリア独自のデザインや発色が楽しめるのはもちろんのこと、カラーバリエーションが豊富なので、自分好みのベルトを見つけられます。
革ベルトを消耗品と考えるのではなく「気分や洋服に合わせて着替える」というコンセプトを掲げて制作しており、各シーズンに多数の新作が登場しています。
クラシカル系、ヴィンテージ系、カジュアル系、スポーティ系などと幅広く展開しているので、豊富な選択肢の中からお気に入りを見つけたいと考えている方におすすめです。
カミーユフォルネ
価格帯 | 1万円程度〜5万円程度 |
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創業国 | フランス |
創業年 | 1945年 |
使用素材 | カーフ、ワニ(カイマン、アリゲーター)、リザード |
おすすめな人 | 丈夫で長持ちするベルトをお探しの方 |
カミーユフォルネは、パテックフィリップやショーメなどの高級腕時計ブランドに提供するほど、高品質な革ベルトを製造しているブランドです。
フランスの自社工場で、職人が手作りで製造しているので、品質が良く、丈夫で長持ちしやすいです。
また、工具を使わずにベルト交換できる「アビエ」と言われる仕組みを導入しているので、自分で簡単に取り替えられます。
気分やファッションに合わせたベルトに替えられるので、おしゃれを楽しみたい方におすすめです。
バンビ
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価格帯 | 3,000円程度〜3万円程度 |
---|---|
創業国 | 日本 |
創業年 | 1930年 |
使用素材 | カーフ、ワニ(カイマン、クロコダイル)、リザード、コードバン、カンガルー、ラム |
おすすめな人 | 水や汚れに強いベルトをお探しの方 |
バンビは、カラーや素材のバリエーションが豊富な日本生まれのブランドです。
ブラックやブラウンなどの定番カラーから、トレンドを取り入れた淡い水色やピンクなど、時代に合わせて展開しています。
また、水や汚れに強い「スコッチガード」、業界初の特許を取得し、高い防水性を誇る「プレミアムクロコ」など、自社開発に力を入れています。
有名腕時計ブランドのOEM(メーカーが他社で製品の製造を委託すること)を担うほどの信頼性があるので、高品質で耐久性に優れたベルトをお探し方に最適です。
J.Cペラン
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価格帯 | 2万円〜 |
---|---|
創業国 | フランス |
創業年 | 1984年 |
使用素材 | カーフ、ワニ(カイマン、クロコダイル)、リザード、シャーク、ピッグなど170種類以上 |
おすすめな人 | 自分だけのオリジナルベルトが欲しい方 |
JEAN-CLAUDE PERRIN(J.Cペラン)は、カミーユフォルネと並ぶフランスの高級革ベルトメーカーです。完全オーダーメイド製造のため、自分だけのオリジナルベルトを入手できます。
カーフやワニ、リザードなどの定番素材から、シャークやピッグ、バッファローなどの素材まで170種類以上あり、25色の系、6種類のシルエットの中から選べるので、誰ともかぶらない革ベルトを身に着けられます。
オーダーメイドのため価格は高くなる傾向はありますが、自分好みのオリジナルベルトが欲しいと考えている方にはおすすめです。
ジャン・ルソー
価格帯 | 2万円〜6万円 |
---|---|
創業国 | フランス |
創業年 | 1954年 |
使用素材 | カーフ、ワニ(アリゲーター)、リザード、シャーク、オーストリッチ(ダチョウ)、パイソン(蛇) |
おすすめな人 | プロと相談しながらオリジナルベルトを入手したい方 |
ジャン・ルソーは、カミーユフォルネ、J.Cペランと並ぶ、フランスの三大革ベルトブランドの1つです。
東京銀座にジャン・ルソーの認定を受けた職人が常駐しており、素材の特徴や色についてなど、プロの意見を取り入れながらオリジナルの1本を製造できます。
基本的にはオーダーメイドとなり、実際に革ベルトを製造している職人と相談しながらベルトを作れるので、自分だけで決めるのは不安な方にもおすすめです。
経験豊富な職人と相談しながら、納得のいくオリジナルベルトを入手したい方には最適です。
カシス
価格帯 | 1万円〜3万円 |
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創業国 | 日本 |
創業年 | 1995年 |
使用素材 | カーフ、ワニ(アリゲーター)、リザード、シャーク |
おすすめな人 | 良質なベルトを手軽に購入したい方 |
カシスは、ラグジュアリー、クラシカル、スポーツなど、さまざまなタイプからベルトを購入できるセレクトブランドです。
高級時計店をはじめとする1,000店舗以上の時計店に足を運び、上質なベルトだけを選び抜いてラインナップを揃えています。
入手しやすい価格帯のベルトが揃っており、気に入るものがあればすぐに購入できるので、完成品の中から手軽に購入したい方におすすめです。
オーダーメイドのように時間はかけたくないけど、それでも安定した品質の中からベルトを選びたいと考えている方は、カシスから購入を検討してみましょう。
ワクイズ
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価格帯 | 1万円〜2万円 |
---|---|
創業国 | 日本 |
創業年 | – |
使用素材 | カーフ、ワニ(カイマン、クロコダイル、アリゲーター)、リザード |
おすすめな人 | 水や汗を気にせず革ベルトを付けたい方 |
ワクイズは、50年以上セイコーの腕時計を修理している、「セイコータイムラボ」から生まれたベルトブランドです。セイコー発祥ブランドのため、高品質で安心できるブランドと言えます。
ワクイズの特徴は、革素材でありながら撥水性や防臭性に優れたベルトを製造していることです。
ベルトの裏素材に、「ラフォーレ」と呼ばれる撥水性の高い素材を使用し、水や汗を染み込む縫い目を隠す構造にすることで、変色や臭いの発生を防ぎ、ベルトを長持ちさせられます。
表面は通常の革素材ですので、デザインを損なうこともありません。
革ベルトを着用したいけど、夏場や雨の日などに付けられなくて不便と感じている方におすすめです。
腕時計の革ベルトの交換は自分でできる?
腕時計の革ベルトの交換は、一部の特殊構造の腕時計を除けば、基本的に自分でも可能です。
ただし、ケースの側面に挿し込み口がある場合と、ない場合でベルトの外し方が違います。
以下で、2つの外し方と、ベルトの取り付け方を解説します。
ケース側面に挿し込み口がある場合
ケース側面に挿し込み口がある場合は、細い金属の棒と、細いマイナスドライバーがあれば、簡単に交換可能です。
側面の穴に棒を挿し込むと、ベルトとケースを繋いでいるピン(バネ棒)が縮んで取り外せます。
ゆっくりズラして外さないと、ピン(バネ棒)が勢いよく飛び出て紛失することがあるので、慎重に行いましょう。
続いて、交換したいベルトに、取り外したピン(バネ棒)を入れて、まずは片方のケースの穴にピンを挿し込みます。
反対側の飛び出ているピンを、ドライバーで縮ませて穴に入れます。カチッと音がすると入った合図ですが、音がしなければベルトを揺さぶってみて、正しく穴に入るよう調整しましょう。
片方のベルトも同じ要領で取り付けて、最後にベルトを軽く引っ張って外れなければ交換作業は完了です。
ケース側面に挿し込み口がない場合
ケース側面に挿し込み口がない場合、細いマイナスドライバーがあれば交換可能です。
ケースとベルトの間に工具を挿し込み、下に押し込みながらピン(バネ棒)を縮ませます。しっかりと工具を挿し込まないと、ケースやベルトに傷がつく可能性があるので、感触を確かめながら行いましょう。
取り外せたら、挿し込み口がある場合と同様に、ケースにベルトを取り付けて、最後にベルトが外れないか確認すれば交換は完了です。
まとめ
腕時計の革ベルトの選び方や、おすすめのブランド7選を紹介しました。
腕時計ブランドと同様に、革ベルトブランドにも長い歴史があり、ブランドごとの特徴やこだわりがあります。
もちろん、メーカー純正品も高品質ですが、今回紹介したブランドは純正品にも劣らない良質な革ベルトを製造しているブランドばかりです。
素材やカラーバリエーションが豊富でお気に入りのベルトを見つけられますし、完全オーダーメイドで自分だけの1本を製造できるブランドもあります。
気分を変えたいときや、丈夫で長持ちする革ベルトが欲しい際は、安心できるブランドから、自分好みのベルトを探し出してみてください。