時計の本場スイスで製造され、世界で最も有名な腕時計ブランド「ロレックス」。
そのブランド力だけではなく、資産価値としての魅力も高いため、手に入れたいと考えている方も多いと思います。
そんな中、近頃、SNSやメディアなどで「ロレックスマラソン」という言葉を見かけることも多いのではないでしょうか?
この記事では、近頃見かける「ロレックスマラソン」とは何のことなのか、行う場合に押さえておくべきポイントや、やってはいけないNG行為について解説していきます。
ロレックスマラソン初心者の方も、現在マラソン中という方にも、参考になる記事ですので、ぜひ最後までご覧ください。
ロレックスマラソンとは
ロレックスマラソンとは、自分の手に入れたいロレックスのモデルを購入するために、複数の正規店を巡り、店舗に通い続けることを意味しています。
複数の店舗を巡る姿が、「マラソン」を連想させ、この呼び名がつきました。
また、ロレックスの中で最も人気が高い「デイトナ」を探している人も増えており、デイトナを求めて店舗に通うことを「デイトナマラソン」とも言います。
ロレックスの腕時計は、人気も高く、品薄な状態が続いているため、3ヶ月以上の時間をかけて、ロレックスマラソンをしている方もいるそうです。
ロレックスマラソンをしなければ入手できない理由
なぜ、時間をかけてわざわざ複数の店舗を巡らなければならないのか。それには、きちんと理由があります。
ここでは、ロレックスマラソンをしないと目的のロレックスが手に入らない理由について解説します。
人気モデルは生産数に限りがある
理由の1つに、ロレックスの腕時計は、ひとつつひとつが手作業で作られているパーツもあるため、大量生産することができず、製造数に限度があるということがあります。
またブランド価値を維持するためにあえて生産数を絞っているという側面もあるかと思います。
生産数が少なく、ロレックスが欲しい人に対しての数が少ないため、品薄な状態がおきています。
新品のロレックスを買った直後に売却すると利益が出る、といった異常な事態になっているほどです。
そのため、店舗にそもそも目的のロレックスが入荷していないことも多く、複数の店舗に行きロレックスマラソンをしないと入手できない状況になっているのです。
ロレックスには購入制限がある
ロレックスには、2019年より日本国内の正規店・正規代理店によって取り決められた購入制限の制度があります。
主な条件は以下の通りです。
- 対象モデルを購入した場合、同一リファレンス番号の商品は5年以内の再購入不可
- 対象モデルを購入した場合、別リファレンス番号のモデルは1年以内の購入不可
- 対象モデル購入の際には、顔写真付きの公的機関発行の身分証明書を提示
年々増えている転売の横行を防ぐために、ロレックスではこのような条件を設けています。
転売の抑制も目的の1つですが、より多くのユーザーにロレックスを流通させることも理由の1つです。
多くのユーザーの手に渡る反面、ロレックス好きのコレクターの元には、なかなか手に入りづらいのも現状です。
購入制限があることにより、気軽に購入することができず、目的のロレックスを入手するために、複数の店舗を巡るロレックスマラソンを行う必要が発生してしまうのです。
ちなみに、購入制限の対象モデルは、随時更新されるため、購入前に確認しておくと良いでしょう。
ロレックスマラソンを完走させるためのコツ
複数の店舗を巡るため、入手するまでに時間がかかることが前提のロレックスマラソン。
しかし、ポイントを押さえて行動すれば、早めに入手することもできるでしょう。
ここでは、ロレックスマラソンをなるべく早く完走させるためのポイントを5つ、解説していきます。
①平日に来店する
ロレックスマラソンでは、混み合う土日は避け、空いている時間帯の平日を狙うことがおすすめです。
平日であれば、お客さんも少なく、ゆっくりと親身になって接客してもらえるので、顔を覚えてもらえるチャンスにもなります。
時間帯であれば昼間、天候であれば雨天を狙って行くのもポイントです。
②身だしなみを整える
身だしなみを整えて来店することは、店員さんと信頼関係を築く際に、大切なポイントです。
スーツのような固い服装でなくとも、無地のシャツに無地のジャケットを羽織るなど、高級時計店に相応しい、清潔感のある服装で行きましょう。
また、ほかにロレックスを持っているのであれば、着用して行くことで、店員さんとの会話の話題にもなるので、仲良くなるキッカケが増えます。
③家族を連れて行く
家族を連れて来店することで、転売目的でないと判断されて、店員さんが安心して接客をしてくれます。
さらに、家族連れで行くとプレゼントなどで複数購入してもらえる可能性もあるので、店側にもメリットがあり、親身になって対応してもらえるかもしれません。
1人で行ってもなかなか成果が出ない方は、一度家族と一緒に行くことを試してみると良いでしょう。
④購入意思、予算を明確に伝える
在庫があり、いざ購入しようと思っても、予算と釣り合わず購入できなければ、双方にとって無駄な時間となってしまいます。
スムーズな決済ができるよう、店員さんには、あらかじめ予算を伝えて、すぐにでも購入できる意思を伝えましょう。
また、購入の際にオーバーホールやメンテナンスの仕方について話を聞くことで、転売目的での購入でないことをアピールできます。
⑤スタッフに覚えてもらう
ロレックスマラソンを完走させるには、時間がかかる場合が多いです。
そのため、同じ店舗に数回通うこともあります。
その際に、店員さんへの心遣いや、礼儀正しく接することにより、良い印象を与えることができます。
印象が良くなり、仲良くなることで、欲しいロレックスが入荷した際に、すぐに連絡をしてもらえるかもしれません。
店員さんと仲良くすることは、ロレックスマラソンを完走するための、重要なポイントです。
ロレックスマラソンでのNG行為
ロレックスマラソンを完走させるには、「転売目的」だと思われないようにすることです。
店側が転売目的だと判断すると、在庫があっても売ってもらえない可能性もあります。
ここでは、ロレックスマラソンをする際に、転売目的だと思われてしまうNG行為について、3つ解説していきます。
①店舗に来店せず電話での在庫確認のみ
店舗に行く必要のない電話での在庫確認は一番楽ですが、転売目的だと疑われる可能性があります。
仮に在庫があったとしても、ロレックスは取置き不可能な店舗が多いため、どっちにしろ直接来店しないといけない場合が多いです。
電話での簡単なやり取りではなく、直接顔を合わせてコミュニケーションを取るのも、ロレックスマラソンでは必要なポイントになります。
②来店後すぐに在庫確認
店舗への来店時、まず在庫確認について話し出すのはあまり良い印象を与えることはできません。
最初に在庫についての質問だと、転売目的だと疑われる可能性があるからです。
初めて来店する店舗では、いきなり在庫確認の質問はせずに、軽い自己紹介のようなものから始めると良いでしょう。
売れ筋のモデルを聞いたり、修理に関する話を聞いたりしてから、徐々に在庫についての話に持っていきましょう。
ロレックスマラソンを完走するには、店員さんとのコミュニケーションが重要になるため、真摯な対応やロレックスに対する情熱といったものを伝えることができると尚良いです。
③お店に迷惑をかける行為
複数店舗を巡っているのに、欲しいモデルが見つからないと腹立たしいと感じるときもあると思います。
しかし、その感情を店員さんにぶつけてはいけません。
前述したように、ロレックスマラソンを完走させるには店員さんとの信頼関係が重要。
在庫がないことに文句を言ったり、仕事の邪魔になるような迷惑なことは絶対にしてはいけません。
ロレックスマラソン完走者にインタビュー!ウォッチタイムズが独自調査
ロレックスマラソン完走者にインタビューを行いました。これからロレックスマラソンを始める方は、完走者のコツを参考にしてみてください。
私がロレックスで購入したモデルはエクスプローラー2になります。
最近のロレックスは中古市場の値上がりが異常なほど凄まじく、定価よりも高く買取されるため転売目的の人が多いのが現状です。
そのため本当に時計好きや昔からのロレックスファンが買えないような状況になっているのは、最近の問題としても挙げられています。
私は15年以上前からロレックスファンで、愛用しているデイトジャスト以外にもう1本欲しいと思い、かなり苦労することを覚悟してロレックスマラソンを開始しました。
私の場合エクスプローラー2を購入するのに1年半ほぼ毎日のように近くの店舗に通い途中で心が折れそうになる瞬間もありましたが、今思い返すと頑張ったことも良い思い出です。
ロレックスマラソンを完走するコツとしては、「転売目的じゃない」ということを店員さんに理解してもらう事だと私は思います。
転売目的だと思われる人には販売を控えているという話をロレックスマラソン仲良くなった店員さんから聞きましたので、「ロレックスファンで、ロレックスを探している」ことをアピールするのが大切だと思います。
ロレックスマラソンのまとめ
この記事では、ロレックスマラソンが必要な理由や、完走させるためのポイントについて解説していきました。
ロレックスマラソンが必要な理由は以下の2つ。
- 人気モデルは生産数に限りがある
- ロレックスには購入制限がある
ロレックスマラソンを完走させるためのポイントは以下の5つ。
- 平日に来店する
- 身だしなみを整える
- 家族を連れて行く
- 購入意思、予算を明確に伝える
- スタッフに覚えてもらう
ロレックスマラソンをする際のNG行為は以下の3つ。
- 店舗に来店せず電話での在庫確認のみ
- 来店後すぐに在庫確認
- お店に迷惑をかける行為
ロレックスマラソンを完走させるには、平日に来店したり、身だしなみを整えることも大事ですが、最も大切なことはロレックスに対して情熱を持ち続けること。
複数の店舗を巡るロレックスマラソンは、体力も時間も使い大変ですが、店員さんとの会話を楽しんだり、ロレックスについての知識を深めて、楽しみながらすることが完走への近道です。
楽しんでいる姿が伝われば、店員さんとも仲良くなり、マラソンを継続するためのモチベーションの維持にも繋がっていきます。
ぜひ、今回紹介したポイントを押さえて、ロレックスに対する情熱を忘れないように、楽しみながらロレックスマラソンを行ってみてください。
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