電波時計の時間が合わない原因とは?時刻の合わせ方と解決策をていねいに解説!

1秒もズレることなく正確な時間を表示し続ける電波時計。

現在様々なメーカーから発売されており、時間にシビアなビジネスマンの方などで使用されている人も多いのではないでしょうか。

そんな電波時計ですが、以外にもちょっとしたことで時間がズレてしまうことがあるのです。

この記事では、電波時計がズレてしまう5つの原因と、その原因に対しての対処法、日常で気をつけるべきことについてご紹介していきます。

「電波時計の時間が合わなくて困っている」「なぜ電波時計なのにズレるの?」と感じている方に参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。



電波時計の時間が合わない原因は?

常に正確な時間を表示している電波時計ですが、ちょっとしたことで時間がズレてしまいます。

仮に時計店で直してもらったとしても、原因を知らなければまた同じようにズレることでしょう。

まずは電波時計の時間がズレる主な原因を5つご紹介していきます。

電池切れ

電池の残量がなくなると、電波を受信する力が弱まってきます。

そのため電波を受信することができず、時間がズレてきます。

ほとんどの時計に電池切れのサインが現れますので、まずはそちらを確認してみましょう。

アナログ時計であれば、2〜5秒づつ秒針が飛ぶように動く、デジタル時計であれば液晶が薄くなったり、音が小さくなったり、ライトが点かなくなるといったことがあります。

正常に使用できていたときと比べてどうなのか確認してみると良いでしょう。

充電不足

ソーラータイプの時計であれば、光による充電がなくなり充電不足によって時間が合わないことも考えられます。

充電不足の場合、スタンドライトの下や天気の良い日の窓際に1週間置いて充電してあげることで、時間が自動的に合うこともあります。

もし1週間しっかりと光を当てつづけても、時間が合わなかったり動かないといった場合はメーカーで修理が必要になる可能性が高いです。

ソーラータイプの時計で調子が悪いようなら、まずは光をしっかり当てて充電してみることで正常に動く場合が多いので試してみてください。

磁気帯び

スマホやパソコン、テレビやリモコンなどの磁石系の製品に近づけることで、時間がズレてしまう場合があります。

ほかにも冷蔵庫などの家電製品であったり、ヒゲ剃りに使う電動シェーバーも該当します。

デジタル時計はほとんど磁気の影響は受けませんが、アナログ時計は注意が必要です。

時間がズレるだけではなく、ひどいときは故障の原因にもなりますので絶対に近づけないように心がけましょう。

落下などの衝撃

ぶつけたり落下したりと時計に衝撃が加わると時間がズレることがあります。

デジタル時計の場合はズレてしまうことはないですが、アナログ時計の場合はズレてしまう可能性が高いです。

そのまま針が緩んだり、取れたりする場合もありますので、特にアナログ時計は注意が必要です。

耐衝撃機能の備わっていない時計に関しては、デジタル時計も衝撃が加わるとガラスが割れたり、中の機械が壊れる可能性もあるので、デジタル時計だからといって油断は禁物です。

時計の故障

電池を換えても、光を当てて充電をしても、磁気に注意をしても、正常に動作しない、または徐々に時間がズレてくるといった場合はメーカーで修理が必要な可能性が高いです。

ソーラー電波時計は半永久的に使用できると言われることもありますが、やはり機械ものなので、いずれはオーバーホールといった修理が必要になります。

修理価格は時計のブランドによって様々ですが、だいたい時計の定価の半分くらいの金額と思っておくと良いでしょう。

電波時計が合わない時の対処法

原因が分かれば次は対処法です。

ここでは電波時計がズレたときの主な対処法を5つご紹介していきます。



新しい電池に交換する

電池タイプの電波時計で時間が合わない場合は、新しい電池に交換して様子を見てみてください。

新しい電池に交換して、その後調子が良ければ原因が電池にあったと考えられます。

工具を揃えて自分で電池交換をされる方もおられるかもしれませんが、時計の機械には触ると故障の原因になってしまう部品が剥き出しになっている時計も多いです。

なので、少しお金はかかるかもしれませんが、長く使用していきたいと考えている場合は時計店で電池交換するのがオススメです。

光を当て充電する

ソーラー電波時計の場合は光を当てしっかりと充電してみてください。

ソーラータイプの時計は一度止まってしまうと、1週間くらい充電を行わなければならないので、かなり手間がかかります。

なるべく止まらせないよう、月に2、3回くらい天気が良い日に窓際に置き、定期的に充電するのが理想です。

もしそれでも正常に動作しなければ時計店に持って行き、しっかり充電をした旨を話してみてください。

時計店で直してもらえるのか、それともメーカーに送らないといけないのか、判断してもらいましょう。

磁気抜きをする

スマホやパソコンなどの磁石系の製品に近づけると、時計が磁気を帯びた状態になります。

いくら時間を合わせても、磁気を帯びた状態だとまた同じように時間がズレてしまいます。

なので磁気が原因で時間がズレている場合は、「磁気抜き」という作業が必要です。

「磁気抜き」は専用の磁気抜き器を自分で購入して行う方法もありますが、使い方を誤ると針が緩んだり、取れたりする可能性もありますので時計店に持っていき「磁気抜き」をしてもらうほうがよいでしょう。

時計に磁気が帯びているかどうかは、方位磁石に時計を近づけてみることで判断することができます。

近づけてみて方位磁石がグルグルと動くのであれば、早めに時計店での「磁気抜き」をオススメします。

基準位置合わせをする

磁気帯びや落下などの衝撃が加わると、針の「基準位置」というものがズレることがあります。

その基準位置がズレてしまった状態だと、いくら光を当てて充電しようが電波を受信させようが正確な時間に戻ることはありません。

なので基準位置合わせという作業が必要になります。

やり方はメーカーによって様々で、取扱説明書を見ながらであれば自分でも合わせることが可能です。

「取扱説明書を無くしてしまった」という方でも、セイコー・シチズン・カシオといったメーカーであればインターネットで確認することが可能です。

「セイコー 取扱説明書」という具合に、検索して確認してみましょう。

メーカーでオーバーホールを行う

「新しい電池に交換した」「充電もしっかりした」「磁気も抜いて基準位置合わせもした」

それでも正常に時間が動かない場合はメーカーで「オーバーホール」といった修理が必要です。

オーバーホールは、セイコーやシチズンであれば中の機械をすべて分解し、1つひとつの部品を洗浄・油を差したりする修理です。

カシオであれば中の機械を丸々交換といった「機能修理」といった扱いになります。

金額はメーカーによって異なりますが、おおよそ時計の定価の半分くらいの価格であることが多いです。

時計によっては極端に安かったり高かったりということもありますので、時計店で見積もりを出してみると良いでしょう。

電波時計の時間をズレないように日常で気をつけるべきこと

時間がズレてしまうと長期間充電をしたり、基準位置合わせをしたりと手間がかかります。

日頃から使用方法に気を付けることで、そのような手間をなくすことができます。

ここでは、電波時計の時間がズレないように日常で気を付けるべきこと3つをご紹介していきます。

定期的に充電をする

ソーラータイプの時計は長期間暗いところにあると時間が止まってしまいます。

夏であれば付けているだけでも光が当たり充電します。

しかし、冬は長袖の下に隠れたり、太陽が出ていない時が多いので注意が必要です。

時計を引き出しの中や暗いところで保管せず、なるべく窓際に置いて光が当たるように保管するようにしましょう。

磁石系の製品に近づけない

スマホやパソコン、テレビやリモコン、家電製品など磁石系の製品は身の回りにたくさん存在します。

時計を保管する場合はそのようなものがないところで保管するよう気を付けましょう。

冷蔵庫の上や電子レンジの上など、ついつい置いてしまいそうになりますが、故障の原因になりますので絶対に置かないようにしてください。

落下などの衝撃に気をつける

電波時計に限ったことではないですが、時計は精密機械のため衝撃に強くありません。

G-SHOCKなどの耐衝撃性能が備わっている時計は別ですが、それ以外の一般的な時計は注意が必要になります。

気をつけるべきことは、

  • あまり高い場所に置かない
  • 不安定な場所に置かない
  • スポーツなどの運動をする際は外す

ということを心がけて使用しましょう。



自分で電波時計の時間合わせが難しい場合は、時計店に持っていきましょう

ここまで電波時計の時間がズレてしまう原因と対処法、日常で気をつけるべきことについてご紹介しました。

もし、自分で充電をするのが難しかったり、基準位置合わせが難しいといった場合は時計店に持っていきましょう。

専門のスタッフがいるので、お店で直すことができるのか、それともメーカーに送らないと直らないのか判断してもらえます。

自力で操作すると余計に時間がズレたり、過剰に操作をしてしまったり、最悪の場合故障する可能性もあります。

時間合わせが難しいと思ったらすぐに時計店に持って行くのをオススメします。