腕時計のケースに傷が付いたときの対処法。修理店での研磨がおすすめ

腕時計は大切に使用していても、いつの間にか傷がついてしまうものです。

特に外側のケースの部分であれば、気づかないうちにぶつけたり落としたりして、傷だらけになることが多々あります。

この記事では、腕時計のケースに傷がつく原因や傷がつかないように使用する方法、傷がついた場合のおすすめの対処法について解説します。

「腕時計のケースによく傷がつく」「腕時計のケースに傷がついた場合の対処法を知りたい」と悩んでいる方は参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

腕時計のケースに傷がつく原因

腕時計のケースに傷がつく主な原因は以下の4つです。

4つの原因を知っていれば大切な腕時計に傷がつくのを未然に防げます。詳しく解説しますので参考にしてみてください。

高いところからの落下

高いところで保管していると、ふと手が当たったり、物が当たったりなどして腕時計が落下してケースに傷がつく恐れがあります。

また、ケースに傷がつくだけでなく、落下すると衝撃も加わりますので機械の故障の原因にも繋がります。

機械が故障するとメーカーでの修理が必要になり、ブランドによっては高額な修理代になることもあるので、高いところでの保管は避けた方が賢明です。

硬いものにぶつける

腕時計のケースは硬いものに触れると傷がつきます。

普段の日常生活でも、ふとした瞬間に机やイスなどの硬いものにぶつかってケースに傷がついてしまった、という経験が誰しもあるのではないでしょうか。

日常生活以外に特に注意したいのがスポーツをしているときです。

野球やゴルフ、バドミントンなどの道具を使うスポーツは、取り分け気をつけなければいけません。

道具が当たると落下したときと同様に、傷がつくだけでなく腕時計の機械にも影響が出てしまいます。

硬いものにぶつける行為は、絶対に避けなければいけません。

長袖のボタンに当たる

長袖のボタンに触れても腕時計のケースに傷がつく場合があります。

夏場は半袖なので大丈夫ですが、寒くなって長袖を着る機会が多くなる冬場は特に注意が必要です。

深い傷はつきませんが、細かな傷として残ってしまうことが多々あります。

さらに、細かな傷がたくさんつくと、その箇所だけ色味が変化しデザインが損なわれてしまうこともあるのです。

ボタンくらい大丈夫だと気を抜かず、注意して使用してあげることで長期間綺麗な状態を保つことが可能になります。

アクセサリーと一緒に着用

ブレスレットなどのアクセサリーを着用している腕と同じ腕に時計をつけることで、ケースに傷がつきます。

シリコンや皮素材のアクセサリーであればそれほど気にする必要はありませんが、金属素材のアクセサリーであれば気をつけなければいけません。

金属のアクセサリーと金属の腕時計のケースが擦り合うことで、腕時計だけでなくアクセサリーまでも欠けたり傷だらけになったりということになってしまいます。

アクセサリーを着用している腕には、時計を着けないように心掛けてください。

腕時計のケースに傷がつかないように気をつけるべきこと

腕時計のケースに傷がつかないように気をつけるべきことは以下の4つです。

傷がつかないように気をつければ、いつまでも綺麗な状態で腕時計を使用できます。詳しく解説します。

高いところに置かない

高いところに腕時計を置くと、ケースに傷がつくだけでなく落下や衝撃によって腕時計が故障する可能性があるため、置かないようにしてください。

何気なく靴箱の上や、高い机の上などに置いてしまいがちですが、なるべく避けるようにしてください。

保管する際は、机の引き出しの中や時計専用BOXなどで保管することをおすすめします。

時計専用BOXで保管すれば、万が一高いところから落ちても傷がつくことは稀です。

しかし衝撃は加わるので、たとえBOXに閉まっていても高いところでの保管は避けるのが賢明です。

[wpap service=”amazon” type=”detail” id=”B082R48XRZ” title=”Baskiss 木製時計ケース 腕時計収納ボックス 高級 時計 コレクションケース (5本)”]

運動時は着用しない

スポーツなどの運動をしているときは、腕時計を着用しないようにしてください。

体を激しく動かす行為は腕時計をぶつけたりする可能性があるためです。

さらに、振動が伝わり腕時計の機械の故障にも繋がります。

運動用に作られた腕時計や、耐久性のあるG-SHOCKなどは問題ないのですが、それ以外の一般的な腕時計は運動に不向きな構造になっています。

運動時はケースに傷がつくだけでなく、時計内部の機械にも影響を及ぼしかねないので、運動時の腕時計の着用は控えてください。

洋服の袖は捲り上げる

洋服の袖のボタンに当たると、腕時計のケースに傷がつきますので洋服の袖は捲るようにしてください。

なぜなら、気づかないうちに腕時計のケースに細かな傷がたくさんつく可能性があるからです。

細かいことですが、洋服の袖などの小さなことにも気をつけることで、ケースに傷がつくのを回避し、いつまでも綺麗な状態を保つことができます。

たかがボタンと考えず、日頃から気をつけて使用することをおすすめします。

アクセサリーは反対の腕に着ける

アクセサリーを着用している腕とは反対の腕に時計を着けることで、ケースに傷がつくのを避けられます。

金属のアクセサリーと擦り合うことで、アクセサリーも腕時計も両方傷だらけになる可能性があります。

よくアクセサリーと腕時計を片方の腕に着用して、おしゃれを楽しんでいる方がおられますが、傷や欠けの原因になるため避けることをおすすめします。

アクセサリーを着用しているときは、反対の腕につけるか、どちらかを外すことでアクセサリーも腕時計も傷つかないように使用できます。

腕時計のケースに傷がつきにくい素材はあるの？

腕時計のケースに傷がつきにくい素材は以下の3つです。

傷がつきにくい素材を知っていれば腕時計選びの幅が広がります。ぜひ参考にしてみてください。

セラミック素材

セラミック素材は一般的なステンレスよりも3倍もの硬度があり、とても傷に強い素材なのが特徴です。

また、ステンレスに比べて軽量で体温にも馴染む素材なので、着け心地が抜群です。

紫外線の影響による変色もないため、長期間綺麗な状態を保つことができます。

さらに、腕時計の故障の原因にもなる磁気の影響を受けないので、腕時計の素材として最適な特性を持っています。

デメリットを上げるとするならば、価格が高めで衝撃に弱く欠けやすいところです。

少し価格は高くても、長期間綺麗な状態で使用したいと考えている方にはおすすめできる素材です。

カーボン素材

カーボン素材は鉄の4分の1の軽さを持ち、10倍の強度を待つ素材であることが特徴です。

腕時計のみならず、自動車やバイク、宇宙開発の際にも使用されるくらい優れた特性を持っています。

衝撃にも強い特徴を持つため、最近ではカシオのG-SHOCKのケースやベゼルに使用されているのを頻繁に見かけます。

デメリットを上げると、カーボンは黒色のためカラーバリエーションがなく、価格が高いことです。

軽くて強度があるため、アウトドアの際に活躍してくれる素材です。

パラジウム素材

パラジウム素材はプラチナより半分もの軽さを持ち、約2倍の硬度を持っているため、傷がつきにくいのが特徴です。

カルティエやジャガールクルトなどの高級腕時計に採用されることが一般的。

また、変色しにくい特性を持っているため、いつまでも輝きを保ったままの状態で使用できます。

デメリットを上げると、パラジウム素材は金属のため、金属アレルギーのある方はアレルギー反応を発症してしまう可能性があるということです。

軽くて着用しやすく、いつまでも輝きが劣らない腕時計を欲しい方にはおすすめの素材です。

腕時計のケースに傷がついた場合、自分で修理(研磨)できるの？

自分で腕時計のケースを研磨して修理するのはおすすめしません。

なぜなら、知識がないまま研磨してしまうと、元々の形状やデザインを崩してしまう可能性があるからです。

綺麗になるどころか、研磨する前よりもひどくなってしまう場合があります。

腕時計の外装部分は、ツヤがある部分とツヤがない部分が存在します。

通常研磨は、ベテランの技師が専用の機械を使用して行うものなので、知識のない方が簡単にできるものではありません。

適当にやすりなどで削ると、ツヤありとツヤなしの境目がなくなったり、削りすぎて形状が変形したりする可能性があります。

形状まで変化してしまうと修正するのは困難を極め、メーカーにてケース交換が必要になり、高額な修理費用がかかるということにもなりかねません。

自分で研磨することはせず、手遅れになる前にプロに任すのをおすすめします。

腕時計のケースに傷がついてしまった場合のおすすめの対処法

腕時計のケースに傷がついてしまった場合のおすすめの対処法は以下の3つです。

ケースに傷がついてしまった場合の対処法を知っていれば落ち着いて対応できます。詳しく解説しますので参考にしてみてください。

時計店で修理(研磨)してもらう

時計店に持ち込むと修理してもらえる可能性があります。

なぜなら、お店によっては独自で研磨の修理を行なっている店舗もあるからです。

ただし研磨を行なっていない時計店も多数あるため、事前に「こちらのお店ではケースの研磨は行ってますでしょうか？」などと確認するのがおすすめです。

もし研磨の修理を行なっていなくても、持ち込んだ腕時計のメーカーの取り扱いがその時計店にあれば、メーカーでの修理を提案してもらえるはずです。

持ち込む前に電話やメールでの確認が可能であれば、事前に問い合わせしてみるのも良いかもしれません。

メーカーで修理を依頼する

時計店を通さずに自分でメーカーに修理を依頼することもできます。

メーカーの店舗まで直接足を運んで持ち込む方法もありますし、メーカーによってはWeb上から修理を依頼することもできます。

ただし、国産のセイコーやシチズン、カシオなどのメーカーは研磨（新品仕上げ）サービスに対応していないためケース交換を案内されます。

さらに、ロレックスなどの海外の高級腕時計ブランドであれば、オーバーホール（分解掃除）とセットでないと研磨（新品仕上げ）をしてくれないメーカーが大半です。

そのため、研磨だけをしてくれるメーカーは基本的には存在しておらず、オーバーホール（分解掃除）とセットで研磨（新品仕上げ）を依頼するか、ケース交換を案内されるかのどちらかになります。

腕時計修理専門店に修理(研磨)を依頼する

研磨（新品仕上げ）サービスをしている腕時計専門の修理店に依頼する方法もあります。

研磨のみをしてくれるので、メーカー修理価格より値段が安いのが特徴です。

また、メーカー修理部門出身者などの技師が在籍しているお店も数多く存在しますので、安心して任せられます。

基本的にはWeb上ですべて完結できて、わざわざ足を運ぶ必要がないので手間も時間も節約できます。

さらに、自社の工場や工房でオーバーホール（分解掃除）や研磨（新品仕上げ）といった修理をするお店も数多くあります。

自社で完結することで、余計な工程を挟むことがないためメーカーに比べて納期が早いのも特徴です。

「メーカーの修理代が高くて悩んでいる」「納期が早い修理店を探している」という方は、腕時計専門の修理店に依頼してみるのも良いかもしれません。

下記でおすすめの修理専門店を紹介します。

腕時計のケースを修理するなら「時計修理専門店CIEN（シエン）」

腕時計のケースを修理するなら「時計修理専門店シエン」がおすすめです。

熟練の技術者が在籍しており高い技術力はもちろんのこと、メーカーで修理するより安い価格で修理依頼することができます。

3つのおすすめポイントと時計郵送の流れ

修理の流れは以下のとおりです。

1.公式サイトにアクセスし、名前・住所・時計の種類など、情報を入力して申し込みをする

情報を入力する際のページで、無料梱包キットの有無を選択できます。

無料梱包キットを利用することで、大切な腕時計を安心して配送してもらうことができるので、「希望する」を選択するのがおすすめです。

2.無料梱包キットに腕時計を入れて発送する

梱包キットが届き次第、腕時計を梱包し、ガムテープなどでしっかりと留めます。

付属されている、着払い伝票、精密機器・取扱注意シールを貼り付けて、ヤマト運輸に集荷依頼の手続きを行い発送をしてもらいます。

3.腕時計の修理が完了するまで待つ

CIEN（シエン）に到着後、見積もりが作成され、金額に納得すると修理進行されます。

修理が完了次第、連絡が来ますのでしばらく待ちましょう。

「時計修理専門店CIEN（シエン）」の修理料金と納期

腕時計のオーバーホールは、基本料金+交換が必要なパーツ費用となります。

下記に参考で3つのブランドのオーバーホール価格を記載します。見積りは無料なのでまずは公式HPから見積り依頼してみてください。

ロレックス

オメガ

カルティエ

腕時計のケースを安く修理するなら「時計修理専門店WATCH COMPANY」

腕時計のケースを修理をするなら、「時計修理専門店WATCH COMPANY」がおすすめです。ロレックスやオメガ、IWC、タグホイヤーなど様々なブランドの腕時計の修理に対応しており、品質の高い修理やオーバーホールを受けることができます。

3つのおすすめポイントと時計郵送の流れ

修理の流れとして、まず公式サイトから修理・オーバーホールの依頼をすると「無料梱包キット」が送られてきます。その梱包キットに時計を入れて送ると、修理費用の見積もりの連絡があります。その価格でOKなら修理工程に進めるという流れになります。

「WATCH COMPANY」のYouTube。実際に時計を分解している様子が見られます。

「WATCH COMPANY」の修理料金と納期

WATCH COMPANYでの腕時計の修理・オーバーホールの価格をいくつかまとめてみました。

メーカーで修理するよりも1万5千円以上安い価格で修理することができます。

さらに納期も2週間と短いのがメリットです。

実際の修理料金は故障の状態にもよるので、まずは無料で見積もりしてもらいましょう。また、下記ブランド以外の修理・オーバーホールももちろん可能なので、まずは見積もりを行ってみてください。

ロレックスの修理料金例

オメガの修理料金例

タグホイヤーの修理料金例

また上記の修理・オーバーホール代金に1万円をプラスすることで、「新品仕上げ」のオプションを付けることもできます。
新品仕上げとは外装・金属部分の磨きをすることで傷を取り、新品のように仕上げることです。

「WATCH COMPANY」利用者の口コミ

腕時計のケースを安く修理するなら「リペスタ」

腕時計のケースを修理するなら、「リペスタ」がおすすめです。

それぞれのメーカー毎に十分な知識・経験がある工房と提携しているため、高いレベルの修理を受けることができます。

3つのおすすめポイントと時計郵送の流れ

修理の流れは以下のとおりです。

まずはリペスタのサイトから送料無料の配送キットを申し込みます。配送キットが届いたら時計を送って修理の見積もりをしてもらい、料金がOKであれば修理に進む流れになります。

「リペスタ」の修理料金と納期

修理価格は故障の状態によって異なるので、まずは無料で見積もり依頼をしましょう。

ロレックスやオメガ、カルティエなどの外国産時計からセイコーやシチズンなどの国産時計の修理にも対応しており、メーカーより最大50%もお得に修理・オーバーホールを受けることができます。

「リペスタ」利用者の口コミ

腕時計のケースを修理する際のおすすめランキング

どこに修理依頼を出すか迷った際は下記のランキングを参考にしてみてください。

正直どこもおすすめできる修理業者ですが、あえて順位をつけるならということで「安心感」「技術力」「価格」などの項目で個人的に総合評価を行いました。

まとめ：腕時計のケースに傷がついたらプロに任せよう！

腕時計のケースに傷がつかないようにするには、高いところに置かないようにしたり、運動の際は外したりと、日頃から気をつけて使用する必要があります。

もしケースに傷がついてしまった場合、自分で研磨して修理することはおすすめしません。

研磨は熟練の技術者が専用の機械を使用して行うものであって、知識のない方がやすりなどで研磨すると、研磨する前よりひどくなる可能性があるからです。

手遅れになる前にプロに任せるのがおすすめです。

「メーカーで修理を出すと値段も高いし納期も遅い」という悩みを感じている方は、安くて早いことが特徴の、腕時計専門の修理店に依頼するのを検討してみるのも良いかもしれません。