腕時計のオーバーホールをしないとどうなる?メリット・デメリットを解説

オーバーホールが必要な認識はあるが、「費用や期間もかかるので後回しにしている」「手間もかかるしもったいない」などと考えている方も多いのではないでしょうか。

腕時計を長く使用するためにも、定期的なオーバーホールをすることは必須と言えます。

また、なるべく費用を抑えるという意味でも、早めのオーバーホールはおすすめです。

この記事では、オーバーホールの重要性や、オーバーホールをしないことで起こるデメリット、オーバーホールをすることのメリットを解説します。また、費用や頻度についても紹介しています。

重要性やメリットを理解して、腕時計を長く、大切に使用しましょう。

腕時計のオーバーホールとは?

腕時計のオーバーホールとは、時計内部のすべての部品を分解、洗浄し、組立、不良パーツの交換、注油、精度の調整などの一連の作業のことです。

腕時計を長い間使用するために、必須のメンテナンスです。

どのような高級腕時計でも、年数が経つと部品が摩耗したり、油切れが起きたりなどと劣化してきます。

劣化した状態だと、時間が遅れるだけでなく、最悪の場合は動かなくなります。

点検や電池交換だけでは、直せない不具合も多いので、その際はオーバーホールが必要になります。

オーバーホールをする重要性

大切な腕時計を長く使用するためにも、定期的なオーバーホールをすることは重要です。

摩耗していない新しい部品に交換し、定期的な注油を繰り返すことで、いつまでも良い状態を保てます。

オーバーホールせずに使用すると、部品が摩耗して削れてきたり、油が劣化して歯車をスムーズに動かせなかったりして、大幅に時間がズレてきます。

最終的には部品が破損し、電池交換や点検だけでは動作しなくなるのです。

オーバーホールを先延ばしにするほど、劣化部品が増えて、余計な修理代が追加されるので、定期的にメンテナンスすることは重要です。

オーバーホールをしないと起こるデメリット

オーバーホールをしないことで起こるデメリットは、以下の3つです。

  • 潤滑油が不足し部品に支障が出る
  • パーツが摩耗して精度が悪くなる
  • パッキン劣化による水やゴミの侵入

デメリットを知ることで、オーバーホールの重要性をより理解できます。

潤滑油が不足し部品に支障が出る

オーバーホールをしないと潤滑油が不足し、部品に支障が出ます。

潤滑油が不足すると、部品同士の摩擦が大きくなり、金属が変形することで時間が遅れたり止まったりします。

また、部品同士が擦れ合うことで、周囲に鉄粉を撒き散らし、他の正常な部品にも影響を及ぼします。

油切れは、さまざまなトラブルの原因に繋がるのです。

パーツが摩耗して精度が悪くなる

オーバーホールをしないことで、時計内部のパーツが摩耗して精度が悪くなります。

年数が経過した腕時計の機械は、内部のパーツが劣化していることが多く、歯車がスムーズに動かないため、時間が大幅にズレることが多いです。

「悪い部品だけ交換すれば大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、部品を一カ所でも交換すると、交換部品に対して全体を調整する必要があります。

全体の調整には、注油や精度の確認など、一連の作業を行うオーバーホールが必須になるのです。

パッキン劣化による水やゴミの侵入

オーバーホールをしないと、パッキン劣化による水やゴミの侵入といった不具合が見られます。

年数の経過とともに防水性が低下し、ガラスが曇ったり、針や文字板が腐食したりといった症状が出ます。

パッキンは裏蓋だけに使用されているのではなく、竜頭やボタンにも使われているので、定期的にオーバーホールをして新しいパッキンに替えておく必要があります。

オーバーホールをすることによるメリット

オーバーホールをすることによるメリットは、以下の3つです。

  • 腕時計の寿命を延ばせる
  • 腕時計の故障を未然に防げる
  • 腕時計の防水性の低下を防げる

オーバーホールをするメリットを知れば、時計を長持ちさせられます。

腕時計の寿命を延ばせる

オーバーホールをすることで、腕時計の寿命を延ばせます。

一般的に電池式(クォーツ)タイプであれば4年程度、機械式タイプであれば3〜5年程度で機械内部の潤滑油は劣化します。

オーバーホールが必要なタイミングで行って、汚れた部品の洗浄、注油、パッキンを交換することで、歯車などの部品を長持ちさせられます。

部品を長持ちさせて、修理代の追加を防ぐだけでなく、部品の消耗をできる限り抑えられるので、結果的に寿命を延ばすことに繋がります。

腕時計の故障を未然に防げる

オーバーホールをすることで、腕時計の故障を未然に防げます。

定期的なオーバーホールを行うことにより、部品が壊れて時計が止まってしまう前に、不良箇所を発見できるのです。

年数が経つと、時間が大幅にズレたり、ガラスが曇ったりと今までは正常に使用できていた時計に突然不具合が出ることもあります。

急な故障を防ぐためにも、定期的なオーバーホールをして、常に良い状態で時計を使用しましょう。

腕時計の防水性の低下を防げる

オーバーホールをすることで、腕時計の防水性の低下を防げます。

裏蓋や竜頭、ボタンのパッキンなどを新しい部品に交換することで、汗や湿気などの水分、ほこりやゴミの侵入を阻止できます。

パッキンの劣化した腕時計は、少しの雨や水しぶき程度でも水が入る可能性があり、水分の侵入により部品のサビや腐食、故障に繋がります。

定期的にオーバーホールを行い、パッキンの交換や各種点検を実施することで、防水性の低下を防ぎ、腕時計を長持ちさせられます。

オーバーホールの値段は?

メーカーに依頼する場合、国産時計であれば1万円〜3万円程度、海外ブランド時計であれば3万円〜10万円程度の費用はかかるでしょう。

機械式やクロノグラフタイプなど、複雑な構造になっているほど料金が高くなる傾向があります。

またメーカーに依頼するのか、民間業者に依頼するかで料金は異なります。

メーカーの場合は、メーカー専門の技術者が対応してくれるので安心感があります。一方で民間業者の場合は、納期が短く、メーカー修理料金に比べて低価格というメリットがあります。

2つのメリットやデメリットを比較して、自身の状況にあったメンテナンスを選択しましょう。

オーバーホールの頻度は?

オーバーホールの頻度は、一般的に電池式(クォーツ)タイプであれば4年程度、機械式タイプであれば3〜5年程度と言われています。

ブランドやモデルにもよりますが、上記の年数が経つと、内部の潤滑油の劣化が始まります。

さらに、使い方や保存環境、磁気の影響によっても、オーバーホールの頻度が短くなる場合もあります。

また、普段使用していなくても、定期的なオーバーホールは必要です。むしろ、使わないと潤滑油の劣化が早まり、電池式であれば、液漏れする場合も考えられますので、より状態が悪くなる可能性もあります。

腕時計をオーバーホールする際のおすすめ修理店ランキング

どこにオーバーホール依頼を出すか迷った際は下記のランキングを参考にしてみてください。

正直どこもおすすめできるオーバーホール業者ですが、あえて順位をつけるならということで「安心感」「技術力」「価格」などの項目で個人的に総合評価を行いました。

メーカーより安い価格でかつ純正部品を使ってオーバーホールできるのが、修理専門店の特徴です。

おすすめランキング

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    全国130店舗以上の展開があり、年間で17,000本以上(2020年の実績)の修理を抱えるほどの人気ぶりです。
    実績や経験が豊富な時計修理専門店なので、今後も多くのユーザーから支持されるだろうと考えられる修理店となります。

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    おすすめポイント 国内トップレベルの修理設備でリーズナブルな料金
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    CIEN(シエン)は、ロレックスやオメガ、カルティエなどの高級腕時計のオーバーホールを専門に扱っている修理店です。
    メーカー修理価格より安価でオーバーホールを依頼できる上に、技術力が高いことが特徴です。

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  • リペスタ



    それぞれのメーカー毎に十分な知識・経験がある工房と提携しているため、高いレベルの修理を受けることができます。

    評価
    おすすめポイント 高品質の修理が受けられる
    特徴 見積り無料!

まとめ:オーバーホールをして腕時計を長持ちさせましょう!

オーバーホールをすることによるメリットは、以下のとおりです。

  • 腕時計の寿命を延ばせる
  • 腕時計の故障を未然に防げる
  • 腕時計の防水性の低下を防げる

大切な腕時計を長持ちさせるためにも、定期的なオーバーホールは必要です。

オーバーホールを手間だと感じ、先延ばしにしてしまうと、交換部品が増えて費用が追加されるだけでなく、部品の供給切れで修理ができないということも考えられます。

費用や納期は、メーカーに依頼するか民間業者に依頼するかで異なりますが、大事にしている腕時計を長く使用するためにも、ぜひオーバーホールを検討してみてください。

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