腕時計のオーバーホールってどれくらいの頻度でやればいいのか、すごく迷いますよね…。人によって3年ごとや5年ごと、はたまた10年ごとでオーバーホールすると言っていたり。
日本時計協会によると2~3年ごとにオーバーホールを行うことを推奨していますが、定期的な出費になるので頻繁に点検に出すのは難しい場合もありますよね。
安全に長い間ご使用いただくためには、2~3年に一度 点検(有償)を行なってください。
光発電式、自動巻き発電式、電波修正式、機械式、等どのような時計でも定期的な点検が必要です。 機械内部の稼動部分に磨耗や汚れ、油切れが発生しますと、正常に稼動しなくなる場合がありますので、定期的な点検(有償)をお勧めします。
参考:日本時計協会
そこでこの記事では、腕時計をどのくらいの周期でオーバーホールをするのがおすすめか解説していきます。
- オーバーホールは腕時計の「車検」みたいなもの
- オーバーホールは3~5年に1回がおすすめ
- オーバーホールを安く抑えるなら専門業者に依頼するのも有り
そもそも腕時計のオーバーホールとは?
オーバーホールとは分解掃除のことを指します。腕時計を日々使っていると部品が摩耗してしまったり、オイルが劣化してしまったりしてしまいます。
車で言うところの車検と同じようなもので、腕時計の内部を点検して故障の原因となりそうな箇所をチェックして早めにケアすることで腕時計を永く使っていくことがオーバーホールの目的です。
腕時計のオーバーホールでは何をするのか?
各メーカーや各時計店で若干実施内容は違うかもしれませんが、時計のオーバーホールでは大まかに以下のような作業を行っています。
トキゾー
- 洗浄・チェック
- 分解・注油
- ケーシング
- 仕上がり点検
以下でもう少し詳しく説明していきます。
①洗浄・チェック
腕時計のケースやブレスレットを超音波洗浄機できれいに洗います。毎日腕時計を使っていると、ケースやブレスレットの隙間に皮脂や汚れが付着してしまうので、洗浄工程でピカピカにします。
②分解・注油
腕時計をムーブメント(中の機械)まで分解して、各部品をひとつひとつ洗浄します。また、部品の状態をチェックして劣化しているものは交換します。
そして洗浄が終わった部品を組み立てながら、注油を行います。
③ケーシング
ケースの中に組み立てたムーブメントを戻し、ブレスレットを装着します。
④仕上がり点検
最後に仕上がりの点検をして、オーバーホールした時計に問題がないかチェックを行います。
防水試験を行って防水性能のチェックや、時刻の精度(時間の遅れや進みが公差内に収まっているか)の確認を行います。
点検に合格してOKが出たらオーバーホールは終了で、自分の手元に戻ってきます。
トキゾー
腕時計のオーバーホールを行うおすすめの頻度
個人的にオーバーホールに出すおすすめの頻度は、3~5年に1回です。
オーバーホールは時計の健康診断と同じなので、自分のお財布とも相談しながら「3年に1回」や「5年に1回」と決めておいて定期的にオーバーホールすることがおすすめです。
やはり日々時計を使っていると部品が劣化や摩耗してしまったりしてしまいます。腕時計の故障の原因となるので、定期的な点検は必要です。
トキゾー
なるべく安い価格でオーバーホールするには
購入したブランドのメーカーにオーバーホールを出すことが多いと思いますが、少し価格が高いのがネックですよね。
そこでなるべく安い価格でオーバーホールしたい場合は、修理・オーバーホールを専門にやっている業者に依頼することがおすすめです。
修理・オーバーホールを専門でやっているため、価格もお手頃ですし純正部品を使っての修理を行っている業者もいるので、専門業者に依頼するのもひとつだと思います。
以下の記事でおすすめのオーバーホール業者を紹介しているので、なるべく安い価格で安心なオーバーホール業者を探している人は参考にしてみてください。
トキゾー
時計修理業者の選び方
時計修理店を選ぶ際にチェックしたいポイントは、下記の3点です。
- 技術力がある(1級時計修理技能士やメーカー出身の技術者在籍)
- 価格(メーカーより安い価格で修理できるか)
- 納期(メーカーより短納期で修理が完了するか)
技術力がある時計修理業者がベスト
一番大切なのは愛用の腕時計の修理を任せられる技術力があるかが大切ですよね。
技術力というと目に見えづらく分からないと思われるかもしれませんが、時計修理にも「時計修理技能士」という国家資格があります。
その中でももっとも難しいのが「1級時計修理技能士」で、1級は「時計修理の職種における上級の技能者が通常有すべき技能及びこれに関する知識の程度」が合格基準となります。
そのため、修理店の技術力を測る際には、まず「1級時計修理技能士」が在籍しているかどうかを基準にしましょう。
参考(試験内容のPDFです):厚生労働省職業能力開発局
また、修理専門業者の中には時計メーカー出身の技術者が在籍している場合もあります。メーカー出身者は正規店修理を行っていたということなので、技術力があると考えられます。
修理価格が適切か
修理・オーバーホールにかかる費用が適切かも選定のポイントになります。
メーカーの正規修理と同価格以上であれば、修理専門業者を利用する意味がありませんよね。そのため、メーカーよりも安い価格でサービスを受けられる修理店を探しましょう。
価格が安くてもメーカー正規部品を使って修理してくれる業者も存在します。
修理にかかる納期が早いか
修理・オーバーホールを依頼してから手元に戻ってくる時間は早いほうがいいですよね。
メーカーに依頼する場合は、通常1カ月〜2ヵ月以上、海外ブランドであれば3ヵ月以上かかる場合もあります。
修理専門業者は通常メーカーよりも短納期で修理・オーバーホールを受け付けている事が多く、手元に返ってくる期間が早いです。
修理・オーバーホールに出している間は愛用の時計が使えないので、なるべく早く作業が完了するかも選定のポイントです。
腕時計を修理・オーバーホールする際のおすすめランキング
どこに修理依頼を出すか迷った際は下記のランキングを参考にしてみてください。
正直どこもおすすめできる修理業者ですが、あえて順位をつけるならということで「安心感」「技術力」「価格」などの項目で個人的に総合評価を行いました。
おすすめランキング
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ALLU WATCH REPAIR
「ALLU WATCH REPAIR(旧時計修理工房なんぼや)」とは、ブランド品や貴金属などの買取店「なんぼや」から展開されている、時計修理・オーバーホールの専門店です。
全国130店舗以上の展開があり、年間で17,000本以上(2020年の実績)の修理を抱えるほどの人気ぶりです。
実績や経験が豊富な時計修理専門店なので、今後も多くのユーザーから支持されるだろうと考えられる修理店となります。評価 おすすめポイント 国内トップレベルの修理設備でリーズナブルな料金 特徴 業界最速級の納期 -
CIEN(シエン)
CIEN(シエン)は、ロレックスやオメガ、カルティエなどの高級腕時計のオーバーホールを専門に扱っている修理店です。
メーカー修理価格より安価でオーバーホールを依頼できる上に、技術力が高いことが特徴です。評価 おすすめポイント 安心できる修理を安価に受けられる 特徴 見積り無料!オーバーホール後1年間保証
まとめ:オーバーホールのおすすめ頻度は3年~5年
愛用の腕時計を永く使っていくには定期的なオーバーホールが大切になってきます。毎日腕時計を使ってるいると起こる部品の劣化や摩耗を点検・分解掃除して、腕時計が故障する前にケアを行いましょう。
オーバーホールは定期的な出費になるため、少しでも安くオーバーホールしたい人は専門の業者に依頼するのがおすすめです。
下記の記事で、おすすめのオーバーホール業者を紹介しているので、気になる人はチェックしてみてください。
また、そもそもオーバーホールを定期的に出すのは面倒くさいという人には、腕時計のレンタルサービスがおすすめです。
色々なブランドの時計を借りることができますし、レンタルのためオーバーホールなども不要です。腕時計のレンタルが気になる方は下記の記事もあわせて読んでみてください。