クオーツ式の腕時計にオーバーホールは必要か?おすすめの修理店を紹介【価格】

腕時計の種類には大きく分けて二種類のタイプがあります。

一つが機械式の腕時計。これはいわゆるゼンマイ仕掛けで動くタイプのもので、時計の内部で歯車が複雑に絡み合って、正確な時を刻む機構となっています。

そしてもう一つが今回紹介するクオーツ式の時計。こちらは基本的に電池(ソーラー電池を含む)を動力源として、水晶(クオーツ)を用いて正確に時を刻める仕組みとなっています。

この記事ではクオーツ式の腕時計のオーバーホールについて解説していきます。

腕時計のオーバーホールとは?

オーバーホールというのは、時計のムーブメント部品を解体、洗浄、点検、必要に応じて不良箇所を修理して、元通りに動くようにしてあげる作業のことを指します。

かなり手間のかかる作業になりますが、時計の内部部品を新品同様にリフレッシュできるため、安心して永く使い続けることができるようになります。

ただし、一般的によく行われる電池交換や防水パッキンの交換などと比較するとかなり手間のかかる作業となるため、それなりの日数と費用が掛かることになります。

それでも、機械式の腕時計については精度が狂ってしまいやすいこともあり、オーバーホールの必要性をご存知の方も多くいらっしゃるようです。

一方、クオーツ式の腕時計は時間が狂ってしまうことも少なく、電池交換以外のメンテナンスは不要と考える方が多いようです。

しかし、本当にクオーツ式腕時計にオーバーホールは不要なのでしょうか。結論から言うとクオーツ式の腕時計でもオーバーホールは必要です。下記で詳しく解説します。

クオーツ式腕時計にオーバーホールは必要?

結論から言うと、クオーツ式の腕時計であってもオーバーホールは必要となります。

機械式の時計と比較をすると、クオーツ式は歯車の数が少ないことに間違いはありません。クオーツ式時計の基本的な動力は電池とモーターです。

しかし、歯車数の多い少ないを問わず、歯車が噛み合うことで時計が動いている以上、腕時計が動いている間、それらはほんの少しずつですが、摩耗していっているのです。

また、その歯車がスムーズに動くようにムーブメントには油が注されているのですが、時が経つごとに少しずつ減少していきます。

歯車が摩耗し油が減少した状態を放置しておくと、時を刻む精度が落ちてしまったり故障の原因となってしまうことがあります。

もちろん、オーバーホールをしなければ、必ず故障してしまうわけではありません。

モノによっては、「何のメンテナンスもせずに数十年動き続けた」というケースもあります。

しかし、腕時計には必ず個体差があり、どの時計はノーメンテナンスでも壊れないか、壊れてしまうかを知ることは、残念ながら不可能なのです。

また、腕時計の裏蓋に使用されている防水パッキンなども気づかないうちに劣化が進んでしまい、時計内部に水が浸入してしまうことがあります。それによって文字盤や針が錆びてしまうという可能性もあります。

そうなってしまうとムーブメントのオーバーホールだけでは対応できず、針や文字盤パーツの交換まで必要になってしまいますが、ムーブメント部品と比較して針などのパーツはメーカーで保管されているケースが少なく、交換ができないこともあるのです。

以上のことから、大切な腕時計を永く使い続けたいとお考えの方には定期的な点検、オーバーホールをおすすめします。

クオーツ式腕時計のオーバーホールはどれくらいの頻度で必要?

オーバーホールが必要な頻度は使用環境によっても大きく左右されるため絶対的な正解はありませんが、機械式の場合には3~5年に一回程度が一般的とされています。

そしてクオーツ式の場合でも理想は機械式同様の頻度で行えるのがベストですが、少なくとも7~8年に一回程度はオーバーホールに出せると良いでしょう。

ただし、時計の時刻が少し狂いやすくなった、電池持ちが悪くなったなど、異常を感じたときには早めにオーバーホールへ出すことをおすすめします。

クオーツ式腕時計のオーバーホールにかかる費用は?

クオーツ式腕時計のオーバーホール費用は、国産ブランドのもので5,000円から30,000円程度、海外ブランドのもので20,000円から50,000円程度が相場とされています。

国産ブランドの場合は、基本的に日本国内で修理が行えるため費用は安く、また修理にかかる日数も短く抑えられる傾向にあります。

一方海外ブランドの場合、例えばスイスブランドの商品をオーバーホールに出すと、場合によってはスイスで修理を受けることになる可能性があります。

そうなるとさらに費用はかかってきますし、腕時計が戻ってくるまでにかかる時間も長くなってしまうこともあるため注意が必要です。

まずはオーバーホールにかかる費用と日数の見積もりを、時計メーカー、修理専門店にお願いしてみると良いでしょう。

クオーツ式腕時計のオーバーホールはどこで受けられる?

クオーツ式のオーバーホールは、時計を製造しているメーカー自身のほか、時計専門店、修理専門店で受けることができます。

では、どのような観点で、どこへオーバーホールをお願いすれば良いでしょうか?

安心感、信頼性という点では、やはりその時計を製造したメーカーでオーバーホールを受けるのがベストでしょう。

しかし、一般的にメーカーの正規修理は修理専門店などと比較して高価になってしまう場合が多いです。

また、メーカーの正規修理の場合、古い部品を長期間保持していないケースもあり、モデルによっては受付自体を断られてしまうケースもあるようです。

そういったとき時計販売店や修理専門店であれば、メーカーで対応してもらえなかったオーバーホールを受けられる場合があります。

歴史のある時計販売店や修理専門店では、古い部品を保持していたり、熟練の職人が対応してくれる場合もあり、メーカー修理では対応できないオーバーホールに対応してくれることもあるのです。

そうはいっても、メーカー以外にオーバーホールをお願いするのは不安な方も少なくないでしょう。

そんな方のために、安心して修理をお願い出来る店舗を選ぶための一つの目安をお教えします。

それは、「一級時計修理技能士」が在籍している店舗にお願いすることです。

「一級時計修理技能士」というのは、厚生労働省が認定を行っている国家資格で、受験には実務経験が7年以上必要で、その中の合格率も60%程度と言われている時計修理に関する難関資格です。

この資格を保有している技術者であれば、一定程度の技術を持っていることが分かりますし、メーカー修理に出すものに近い安心感が得られるのではないでしょうか。

もちろん、修理技能士資格を保有していない方の中にも技術の優れた方はいらっしゃいますので、一つの目安として活用ください。

下記でおすすめの修理専門店を紹介していきます。

腕時計を修理・オーバーホールするなら「時計修理専門店CIEN(シエン)」

腕時計を修理・オーバーホールするなら「時計修理専門店シエン」がおすすめです。

熟練の技術者が在籍しており高い技術力はもちろんのこと、メーカーで修理するより安い価格で修理依頼することができます。

3つのおすすめポイントと時計郵送の流れ

  • 見積り無料、無料梱包キットが届くため時計を送るだけ
  • 技術力のある技術者が在籍、すべて純正部品で修理してくれる
  • 時計修理完了後も1年間の保証が付いていて安心

修理の流れは以下のとおりです。

1.公式サイトにアクセスし、名前・住所・時計の種類など、情報を入力して申し込みをする

情報を入力する際のページで、無料梱包キットの有無を選択できます。

無料梱包キットを利用することで、大切な腕時計を安心して配送してもらうことができるので、「希望する」を選択するのがおすすめです。

2.無料梱包キットに腕時計を入れて発送する

梱包キットが届き次第、腕時計を梱包し、ガムテープなどでしっかりと留めます。

付属されている、着払い伝票、精密機器・取扱注意シールを貼り付けて、ヤマト運輸に集荷依頼の手続きを行い発送をしてもらいます。

3.腕時計の修理が完了するまで待つ

CIEN(シエン)に到着後、見積もりが作成され、金額に納得すると修理進行されます。

修理が完了次第、連絡が来ますのでしばらく待ちましょう。

  • 見積り無料
  • 安心の技術力


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「時計修理専門店CIEN(シエン)」の修理料金と納期

腕時計のオーバーホールは、基本料金+交換が必要なパーツ費用となります。

下記に参考で3つのブランドのオーバーホール価格を記載します。見積りは無料なのでまずは公式HPから見積り依頼してみてください。

ロレックス

種類 メーカー修理価格 シエン修理価格 シエン修理価格(新品仕上げ込み)
手巻き 47,300 25,300 34,100
自動巻き(カレンダーなし) 47,300 25,300 34,100
自動巻き(カレンダーあり) 48,400 25,300 34,100
GMT・ダイバー 49,500 25,300 34,100
デイデイト 60,500 28,600 39,600
デイトナ 66,000 37,400 46,200

オメガ

種類 メーカー修理価格 シエン修理価格 シエン修理価格(新品仕上げ込み)
クオーツ 49,500 17,600
クオーツ・クロノグラフ 55,000 30,800 38,500
手巻き 25,300 33,000
自動巻き 61,600 25,300 33,000
機械式クロノグラフ 83,600 33,000 40,700

カルティエ

種類 メーカー修理価格 シエン修理価格 シエン修理価格(新品仕上げ込み)
クオーツ 49,500 27,500 35,200
クオーツ・クロノグラフ 77,000 30,800 38,500
手巻き 25,300 33,000
自動巻き 62,700 25,300 33,000
機械式クロノグラフ 77,000 37,400 45,100
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腕時計を安く修理するなら「時計修理専門店WATCH COMPANY」

腕時計の修理をするなら、「時計修理専門店WATCH COMPANY」がおすすめです。ロレックスやオメガ、IWC、タグホイヤーなど様々なブランドの腕時計の修理に対応しており、品質の高い修理やオーバーホールを受けることができます。

3つのおすすめポイントと時計郵送の流れ

  • 無料の梱包キットで全国どこでも修理対応が可能
  • メーカー同様の品質で修理が受けられる
  • メーカーより安い値段で、部品交換はメーカー純正パーツを使用している

修理の流れとして、まず公式サイトから修理・オーバーホールの依頼をすると「無料梱包キット」が送られてきます。その梱包キットに時計を入れて送ると、修理費用の見積もりの連絡があります。その価格でOKなら修理工程に進めるという流れになります。

「WATCH COMPANY」のYouTube。実際に時計を分解している様子が見られます。

  • 見積もり無料
  • 純正部品を使って修理


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「WATCH COMPANY」の修理料金と納期

WATCH COMPANYでの腕時計の修理・オーバーホールの価格をいくつかまとめてみました。

メーカーで修理するよりも1万5千円以上安い価格で修理することができます。

さらに納期も2週間と短いのがメリットです。

実際の修理料金は故障の状態にもよるので、まずは無料で見積もりしてもらいましょう。また、下記ブランド以外の修理・オーバーホールももちろん可能なので、まずは見積もりを行ってみてください。

ロレックスの修理料金例

種類 参考価格
手巻き 23,000円+税
自動巻き3針スポーツモデル 23,000円+税
デイデイト 25,000円+税
デイトナ 35,000円+税
(納期3週間~4週間)

オメガの修理料金例

種類 参考価格
クオーツ時計 15,000円+税
自動巻き 18,000円+税
クロノグラフ 28,000円+税
(納期3週間)
コーアクシャルモデル 別途問い合わせ

タグホイヤーの修理料金例

種類 参考価格
クォーツ 15,000円+税
クォーツ・クロノグラフ 25,000円+税
自動巻き 18,000円+税
機械式クロノグラフ 28,000円+税
(納期3週間)

また上記の修理・オーバーホール代金に1万円をプラスすることで、「新品仕上げ」のオプションを付けることもできます。
新品仕上げとは外装・金属部分の磨きをすることで傷を取り、新品のように仕上げることです。

トキゾー

気になる傷がついてしまった場合は、新品仕上げをしてもいいですね
「WATCH COMPANY」のおすすめポイント
  • 経験豊富な技術者が修理・オーバーホールを行う
  • 純正部品を使用して修理するので安心
  • 修理完了まで最短2週間の短納期

「WATCH COMPANY」利用者の口コミ

定期オーバーホールの依頼をした。見積りもスムーズでとても早く仕上げてもらった。仕上がりに大満足です。
スタッフが親切でサポートが手厚く感じられる。1度オーバーホール等でお世話になった後も末長くお願いしたい印象を受ける。技術力も確かな感じ。
35年連れ添った我が愛機(GMTマスター16750)が、見違えるような無傷のフォルムで戻ってきました。ウオッチカンパニーさんの卓越した技術に感無量です。
  • 見積もり無料
  • 純正部品を使って修理


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腕時計を安く修理するなら「リペスタ」

腕時計を修理するなら、「リペスタ」がおすすめです。

それぞれのメーカー毎に十分な知識・経験がある工房と提携しているため、高いレベルの修理を受けることができます。

3つのおすすめポイントと時計郵送の流れ

  • 送料無料、往復送料無料に加え、見積りキャンセルも返送時送料無料
  • 十分な知識・経験がある工房と提携しているので安心
  • 幅広い純正部品の取り扱いもあるので高品質なサービスが受けられる

修理の流れは以下のとおりです。

まずはリペスタのサイトから送料無料の配送キットを申し込みます。配送キットが届いたら時計を送って修理の見積もりをしてもらい、料金がOKであれば修理に進む流れになります。

  • 見積もり無料
  • 純正部品を使って修理


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「リペスタ」の修理料金と納期

修理価格は故障の状態によって異なるので、まずは無料で見積もり依頼をしましょう。

ロレックスやオメガ、カルティエなどの外国産時計からセイコーやシチズンなどの国産時計の修理にも対応しており、メーカーより最大50%もお得に修理・オーバーホールを受けることができます。

種類 参考価格
外国産時計 18,000円~+税
国産産時計 14,000円~+税

「リペスタ」のおすすめポイント
  • 1級時計修理技能資格を持つ職人が修理する
  • 純正部品を使った修理対応
  • 修理見積り後の依頼率は91.4%と価格への納得感

「リペスタ」利用者の口コミ

古い思い出の時計が無事に復活しました。金額も妥当です。今もちゃんと時を刻んでいます。ありがとうございます
本当に自分の時計かと疑う位、キレイになって返って来ました。非常に満足してます。
見積段階から、非常に丁寧に対応してもらえました。完成含めて、大満足でした
  • 見積もり無料
  • 純正部品を使って修理


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クオーツ式の腕時計を修理・オーバーホールする際のおすすめランキング

どこに修理依頼を出すか迷った際は下記のランキングを参考にしてみてください。

正直どこもおすすめできる修理業者ですが、あえて順位をつけるならということで「安心感」「技術力」「価格」などの項目で個人的に総合評価を行いました。

おすすめランキング

  • CIEN(シエン)



    CIEN(シエン)は、ロレックスやオメガ、カルティエなどの高級腕時計のオーバーホールを専門に扱っている修理店です。
    メーカー修理価格より安価でオーバーホールを依頼できる上に、技術力が高いことが特徴です。

    評価
    おすすめポイント 安心できる修理を安価に受けられる
    特徴 見積り無料!オーバーホール後1年間保証
  • リペスタ



    それぞれのメーカー毎に十分な知識・経験がある工房と提携しているため、高いレベルの修理を受けることができます。

    評価
    おすすめポイント 高品質の修理が受けられる
    特徴 見積り無料!
  • WATCH COMPANY



    豊富な修理実績があり、専門の技術者が安心できる修理・オーバーホールを実施します。

    評価
    おすすめポイント 修理完了までの納期が短い
    特徴 見積り無料!

まとめ

腕時計の中身を新品のような状態に戻してくれるオーバーホール。

場合によっては、新品を購入するのと同程度の費用がかかってしまうこともあります。

また、普段から使用している腕時計であれば、修理期間は着用できないという不便な面もあります。

しかし、思い出の詰まった大切な時計を永く使い続けられることには、それ以上の価値があるのではないでしょうか。

永く愛用したいとお考えの腕時計は、クオーツ式のものであっても、定期的なメンテナンス、オーバーホールを欠かさず行っていきましょう。

おすすめランキング

  • CIEN(シエン)



    CIEN(シエン)は、ロレックスやオメガ、カルティエなどの高級腕時計のオーバーホールを専門に扱っている修理店です。
    メーカー修理価格より安価でオーバーホールを依頼できる上に、技術力が高いことが特徴です。

    評価
    おすすめポイント 安心できる修理を安価に受けられる
    特徴 見積り無料!オーバーホール後1年間保証
  • リペスタ



    それぞれのメーカー毎に十分な知識・経験がある工房と提携しているため、高いレベルの修理を受けることができます。

    評価
    おすすめポイント 高品質の修理が受けられる
    特徴 見積り無料!
  • WATCH COMPANY



    豊富な修理実績があり、専門の技術者が安心できる修理・オーバーホールを実施します。

    評価
    おすすめポイント 修理完了までの納期が短い
    特徴 見積り無料!